アダルトチルドレンのご相談を受けていて
よく感じることは
お母さんやお父さんの「言葉」の影響です。
その中でも
「言うことをききなさい!」と言われて育った方は
自分に自信が持てなかったり
自分の気持ちがわからなくなっていたり
自分の考えは間違っていると感じていたり
自分の考えが浮かんで来なくなっていたりします。
「言うことをききなさい!」と言っている時、
お母さんの気持ち中には「この子をちゃんと育てたい」という
愛の気持ちが詰まっています。(そう信じたいです)
ですが、残念ながら
その言葉を聞いている当の子供には、
その愛の気持ちは見えません。
なにしろ、まだこの世に生まれて数年の、
超未熟な「子供」という時期ですから
親が子供にかける愛の深さを
推し量る程の能力は持っていないんです。
親の愛が見えないまま「言うことをききなさい!」と言われると
子供は「私の命令をききなさい!」と言われた時と
同じような感覚で言葉を受け止める場合があります。
実際は命令ではないかもしれませんが、
そのような「感覚」を持ってしまうということです。
もしもそのまま、言うことをきく子に育ってしまったら・・・
子供は「自分で考えることをやめる」子供になってしまいます。
子供は未熟なりにも自分で何かを考えています。
自分の気持ちもしっかり持っています。
ですが、それを全部無かったことにして
「言うことをきく」という選択肢を選ぶわけですから
少なからず心の中で葛藤が起きます。
『本当は言うことなんて聞きたくないのに・・・』
『こんな風にしたかったのに・・・』
『ただこう思っただけなのに・・・』
その思いを押し潰して
親の言うことをきき続けます。
それがいつの間にか
自分のクセになってしまって、
いつの間にか
まるで自分の性格のように感じられるようになってしまって
そしてそのまま大人になってしまって
自分の考えや思いを軸にして生きなければならない「大人」の世界に
怖さを感じたりしてしまう。
そんな方が、私のところにご相談に来て下さっているように感じます。
「言うことをききなさい!」と言われて育った覚えがある方
未だにそう言われている方
または、言葉は違っても親の考えを押し付けられて育ったと感じている方
自分の考えや気持ちに自信が持てない方は
今からでも遅くありません。
自分の心の芽を、伸ばして行きましょう。
心の芽を伸び伸びと育てる方法は
また別の機会に。
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